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抑圧された「声」に耳を傾ける「百瀬文 口を寄せる」開催【東北自動車道 三沢十和田下田ICから15km】

2022年11月22日 14時10分更新

 青森県の十和田市現代美術館では12月10日~2023年6月4日の期間、百瀬文の個展「口を寄せる」を開催する。百瀬は主に映像作品で、身体・ セクシュアリティー・ジェンダーを巡る問題を追究している。本展では、女性声優をテーマにした新作サウンド・インスタレーション「声優のためのエチュード」を発表する。

 この作品は、「声」だけが聞こえ、性別を判断できるアニメーションはない。映像と切り離された「声」は、性別を超えた流動的な存在として表れる。新作の他に、耳の聞こえない女性と耳の聞こえる男性との触れ合いに生じるすれ違いが映し出されている「Social Dance」や、百瀬の父親が百瀬の書いた173問の質問項目に口頭で答えていくなかで、その回答が父親の意志から離れていく「定点観測(父の場合)」など、性別や世代の異なる他者との関係やその背後にある見えない存在や抑圧が映し出された作品を出展する。

百瀬文 口を寄せる
開催期間:12月10日~2023年6月4日
時間:9時~17時(最終入園16時30分)
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)、ただし、1月2日は臨時開館。12月27日~1月1日、1月10日~19日
    ※2023年4月以降の臨時開館、休館日については現在未定。
観覧料:1800円(常設展込)、高校生以下無料
住所:青森県十和田市西二番町10-9
電話番号:0176-20-1127

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