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若手作家を紹介するシリーズ企画展「N.E.blood 21」にて「齋藤大悟展」「伏見恵理子展」3月19日まで開催中【三陸沿岸道路 気仙沼中央ICから約4.5km】

2023年02月15日 18時00分更新

 宮城県気仙沼市のリアス・アーク美術館では3月19日までの期間、若手作家を紹介するシリーズ企画「N.E.blood21」の展覧会として、第80回目「齋藤大悟展」、第81回目「伏見恵理子展」を開催している。

 齋藤氏は、2002年から本格的に写真をはじめ、現在はライフワークとして地元である象潟の海辺を中心に撮影し続け、個展・グループ展等において写真作品を発表している。

 日本海の色は太平洋と比較して色が濃いことから“鉛色”あるいは“鈍色(にびいろ)”の海と表現されることがあり、特に冬場の自然環境や天候などから一般に暗く重い印象を与えるが、齋藤氏の写真には荘重な海の多様な姿が捉えられており、その懐の深さを感じさせる。

 展覧会では、齋藤氏の写真を通じ、秋田にかほの海の多様な姿を知ると同時に、齋藤氏が海とともに過ごしてきた時間そのものに触れることができる。

 伏見氏の作品は、一見すると抽象画のようであるが、その原型は風景などのスケッチを基にした絵画。両掌に収まるほどの紙に描かれた小さな絵であり、それらが、ものによっては100号を超える大きな画布に拡大して描写される。

 拡大して描写される際、制作に使用する画材(絵具)や支持体(紙)と筆致によって生じた「にじみ」や「かすれ」、「まざり」などの現象は、形象として模されて再現。絵画の要素として再構築されたそれらの形象は、新たな息吹を吹き込まれ画面の中で躍動し、作品全体は以前と異なるイメージへと変容する。

齋藤大悟展、伏見恵理子展
期間:3月19日まで
場所:リアス・アーク美術館(宮城県気仙沼市赤岩牧沢138-5)
開館時間:9時30分〜17時(最終入館16時30分)
休館日:月・火・祝日の翌日(土日を除く)
観覧料:無料

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行なわれている可能性があります。あらかじめ最新の情報をご確認ください。 またお出かけの際は、手洗いやマスクの着用、咳エチケットなどの感染拡大の防止に充分ご協力いただくようお願いいたします。

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