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十和田市現代美術館にて企画展「劉建華(リュウ・ジェンホァ) 中空を注ぐ」6月24日~11月19日開催【東北縦貫自動車道 三沢十和田下田ICから15km】

2023年05月29日 16時15分更新

 青森県十和田市の「十和田市現代美術館」は6月24日~11月19日、企画展「劉建華(リュウ・ジェンホァ) 中空を注ぐ」を開催する。

 劉建華は上海を拠点に活動。磁器発祥の地である景徳鎮で育った劉は磁器工房での職人時代を経て彫刻を学び、中国における経済や社会の変化や、それに伴う問題をテーマに、土や石、ガラス、陶磁器などを使って立体作品やインスタレーションを制作。本展は日本で初めての個展となり、メインとなる展示室に、ペットボトルや靴などの日用品を磁器で制作した「遺棄」(2001年-2015年)を展示。私たちが使う日用品の大半は一時の役目を果たすと放置され、壊れてゴミになる。この作品は、私たちが土に還らない素材に囲まれて生活していることや、処分できないものを蓄積し続けている現状を想像させる。

 その他にも、瓶や壺の口と首の部分だけを切り取った最新作「塔器」(2021年-2022年)や、同館の常設作品「痕跡」(2010年)の造形ともつながる浮遊する枕「儚い日常」(2001年-2003年)、壁につたう墨汁や陶器の仕上げに使う流動的な釉薬を思わせる「兆候」(2011年)など、劉の初期から近年までの作品を紹介。

 展覧会のタイトル「中空を注ぐ」は、中が空洞の陶磁器の形や流動的な釉薬を連想させるが、意味も内容もない「無意味さ」を作品に込めた劉の制作への姿勢を示しているという。

企画展 劉建華(リュウ・ジェンホァ) 中空を注ぐ
会期:6月24日~11月19日
休館日:月曜日(祝日の場合はその翌日)
開館時間:9時~17時(入場は閉館の30分前まで)
観覧料:1800円(常設展込み)、高校生以下無料
会場:十和田市現代美術館
イベント情報:https://towadaartcenter.com/exhibitions/liu-jianhua/

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