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角川武蔵野ミュージアム4階 荒俣ワンダー秘宝館にて7月7日まで開催中

少女マンガはここから始まった! 20世紀の表現技法に迫る企画展【関越自動車道 所沢ICから約3.5km】

2024年03月01日 16時15分更新

角川武蔵野ミュージアム

ラファエル・キルヒナー
《IL NEIGE EN SUISSE...》
ポートフォリオ『黒髪からブロンド髪まで』より
1914年

 角川武蔵野ミュージアムは7月7日までの期間、4階 荒俣ワンダー秘宝館にて「20世紀の美少女誕生『ガーリー・アート』~少女漫画はこの子たちから~」を開催している。

 「ガーリー・アート」とは、セクシーな表現を含めた“女性らしさ”を描いたアートのこと(本展での定義)。セクシーなしぐさをした女性の絵や写真は、20世紀初頭のカラー印刷技術向上による印刷物の低廉化とあわさり、雑誌やレビュー(ミュージック・ホールで実施された踊りと歌を主体としたショー)のパンフレットなどに多数掲載され、フランスの大衆に行き渡るようになった。

 第二次世界大戦中のアメリカでは、政府が戦地の兵士たちを戦略的に慰めるために、セクシーな女性が掲載された雑誌などを送っていた。兵士たちは自分好みの女性を雑誌から切り抜いてテントの中にピンで貼っていたため、「ピンナップ・ガール」という言葉が生まれたという。

 日本では、大正期にフランスに留学した蕗谷虹児(ふきや・こうじ)が「ガーリー・アート」の影響を受け、人の感情表現に重きをおいた「抒情画」を普及させた。抒情画からは、登場人物の気持ちを表すという日本の少女マンガに通じる表現が見られる。

 本展覧会では、フランスで誕生した「ガーリー・アート」が、時を経て日本の少女マンガへとつながる変遷を辿る。

角川武蔵野ミュージアム

ラファエル・キルヒナー
《LES PREMIERS LILAS》
ポートフォリオ『黒髪からブロンド髪まで』より
1914年

角川武蔵野ミュージアム

ゲアダ・ヴィーイナ
『LA BAIONNETTE』表紙
1919年5月

20世紀の美少女誕生「ガーリー・アート」~少女漫画はこの子たちから~
場所:角川武蔵野ミュージアム4階 荒俣ワンダー秘宝館
期間:7月7日まで
チケット価格:一般(大学生以上)1400円/中高生 1200円/小学生 1000円/未就学児 無料
※KCMスタンダードチケット
※オンライン購入、当日窓口購入共通
※本展覧会のほか、同館のスタンダードエリア(常設展エリア)も観覧可
開館時間:日~木 10時~18時/金・土 10時~21時
※最終入館は閉館の30分前
休館日:第1・3・5火曜日
※休館日、開館時間は変更となる場合がある
※「1DAY パスポート」「イブニングパスポート」でも入館できる
※展示替えなどにより、日程によっては一部施設に入場できない場合がある
※展示内容が変更、または中止になる場合がある

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行われている可能性があります。あらかじめ最新の情報をご確認ください。 またお出かけの際は、手洗いやマスクの着用、咳エチケットなどの感染拡大の防止に充分ご協力いただくようお願いいたします。

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