Highway Walker

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高速道路の裏側に潜入

ハイウェイを支える人々

2021年05月10日 12時00分更新

  詩集「智恵子抄」に歌われた安達太良山を望む安達太良SA上下線で笑顔と会話を大切に、お客さまに寄り添うコンシェルジェを紹介。地図やしおりなど、温かみのある手作りアイテムは必見です!

株式会社ネクスコ東日本エリアサポート
安達太良インフォメーション
サブチーフコンシェルジェ
大和田久美子さん

柔らかな笑顔で臨機応変に対応

ハイウェイウォーカーの補充など、施設内の維持管理も行う

 なごやかな笑顔が印象的な大和田久美子さんは、福島県のほぼ中央にある東北自動車道・安達太良SA上下線でお客さまを迎えるコンシェルジェ。8年前、「人と触れ合い、お役に立てる。自分にぴったりの仕事だと思いました」と、株式会社ネクスコ東日本エリアサポートに入社した。

 カウンターで求められる情報は道路や観光、高校野球の結果など、実にさまざま。九州方面へのルートを聞かれたり、「昨日テレビで見た」という話から商品を特定したり。「最初は正確な情報をお伝えするだけで精いっぱいでした」と振り返る。

 現在は接客・接遇力などを評価する社内試験「マイスター認定試験」で臨機応変なお客さま対応や後輩の適切な指導を評価され、最上位の「グランマイスター」を取得。毎日「ありがとう」をいただける素晴らしい仕事、と実感しているそうだ。

会話の中から、ご要望を把握

笑顔の接客と団結力が安達太良インフォメーションの自慢

 心がけているのは会話を楽しむこと。「自分が楽しむと、お客さまも自然と心を開いてくださる。真のご要望を理解し、一人一人に寄り添うご案内を目指しています」という。

 安達太良インフォメーションは、キャリア30年を超えるベテランから新人まで、コンシェルジェ6人で運営。「昔からチームワークのよさはどこにも負けない自信があります」と語る。心なごむ雰囲気が自慢だ。

手作りアイテムでおもてなし

温かみのある手描きの地図で福島のオススメスポットを紹介

 名物として知られているのが、手作りアイテム。積極的に福島の魅力を発信しようと、地元出身の大和田さんが手書きした「おでかけMAP」を4年前から設置。定番から穴場まで、お客さまやスタッフの声を反映し、自分の言葉とイラストで紹介した地図は温かみがあり、わかりやすいと、好評を得ている。

折り紙のランドセルやしおりなど、手作り品をお客さまに進呈

  15年前から配っている「智恵子抄」の一節を書いた手作りのしおりも人気が高い。昨春は「祝・1年生!新生活応援します」と題して、折り紙のランドセルを配布。初めての一人暮らし先に向かう若者が喜んで受け取ってくれたのもうれしい思い出だ。「安達太良SAに寄ってよかった」のひと言が最大の励み、という大和田さん。最後も笑顔で「おもてなしの心でお迎えします。ぜひご利用ください」と、締めくくってくれた。

 取材・文=角田真弓/撮影=桂嶋啓子

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