美人林のブナは、原生林ではなく再生した二次林。大正時代末期、ブナを炭焼きにするためすべて伐採したところ、ある春の日、いっせいに芽吹いたとか。通常ブナは比較的高所で育つが、豪雪地帯の松之山では低標高でも見られる
樹齢約100年のブナの木々が生い茂る「美人林」でマイナスイオンを浴び、日本三大薬湯の一つ「松之山温泉」につかる癒しの時間。当地発祥の郷土料理「へぎそば」と、コシヒカリの本場・魚沼産の新米で作ったおにぎりで、秋の味覚も満喫しよう。
すらりとしたシルエットが見事な約3,000本ものブナ美林
美人林
松之山の丘陵地約3haに広がる樹齢約100年のブナ林。すらりとした立ち姿が美しいことからその名がある。萌黄色の芽吹き、黄金色の紅葉と四季折々に美しく、起伏も少ないので歩きやすい。野鳥の宝庫でもある。
ブナ林を鏡のように映すため池
アカゲラなど多くの野鳥が見られるが、なかでも松之山を代表するのが「キョロロ」と鳴くアカショウビン
紅葉は例年11月上旬～中旬ごろで、黄金に輝く景色は得も言われぬ美しさ。足元はブナの落葉におおわれている
無人直売所では地場産野菜のほか、天然木しおりや寄木キーホルダー各￥300なども販売
電話：025・597・3442（松代・松之山温泉観光案内所）
入場料：見学自由
駐車場：30台（無料）
※バスは隣接の森の学校「キョロロ」に駐車
「へぎ」と呼ばれる木の器に幾重にも盛られたご当地そば
名代生そば 由屋
県内産の玄そばを石臼びきにし、布海苔をつなぎにした十日町名物のへぎそば。煮干しのダシが効いた濃いめのツユで喉越し抜群のそばを味わおう。地元では知る人ぞ知る名店なので、時間に余裕を持った訪問を。
大へぎ￥5,830は約4人半前40玉。つなぎの布海苔は特産の織物で使われた材料で、撚り糸を紡いだような盛り付けも織物文化の反映。薬味は練り辛子で、ピリッと味が引き締まる
エビ2本と季節の野菜が付く天ぷら￥1,430
そばの実入りのそばアイス￥440
田園風景を望むテーブル席
国道117号沿いにあり、県外からも多くの人が訪れる
電話：025・758・2077
営業時間：10：30～14：00ごろ、㊏㊐㊗10：30～15：00ごろ
定休日：㊋（㊗の場合は振替休あり）
席数：50席 禁煙
駐車場：40台（無料）
薬効が高い松之山の湯を気軽に楽しめる日帰り温泉
松之山温泉センター 鷹の湯
有馬、草津と並び、日本三大薬湯の一つとして名高い松之山温泉。その温泉街の中心部に位置する共同湯的な入浴施設。男女別大浴場のほか、小川に面した岩造りの露天風呂があり、共に開放感抜群だ。
山深い温泉街にあり、大浴場も露天風呂も緑豊かで爽快な眺め
入浴剤「松之山の湯」500g￥1,300。泉質はナトリウム・カルシウム-塩化物泉（高張性中性高温泉）で、神経痛、関節痛、冷え性、美肌などに効能あり
電話：025・596・2221
営業時間：11：00～20：00（最終受付19：30）
定休日：㊍（㊗の場合は振替休あり）
入浴料：大人￥600、小学生￥300、小学生未満無料、フェイスタオル￥200
駐車場：12台（無料）
標高約640mの山頂で採れる魚沼産コシヒカリのおにぎり
米の駅
24年8月オープン、地元の農業法人が営むおにぎり専門店。標高の高い土倉地区などで採れる「頂米」を使用した「頂米おにぎり」は、雪解け水を地下水に含んだおいしい井戸水で炊く。9月下旬から新米も販売。
具は、高長醸造場の天然醸造味噌を使った黄身の味噌漬け￥400、特産の唐辛子・神楽南蛮にキュウリやミョウガを混ぜたががなんばん￥300、塩引き鮭￥400、山菜おこわ￥270
特別栽培米「頂米金兵衛」は数量限定
具に入る漬物は、地元で家族経営を続ける味噌蔵・高長醸造場のもの。大根、キュウリ、カライモ、ミョウガ、シソの葉などを刻んで味噌漬けにしたピリ辛の「ポッポロ漬」180g￥400などは、おみやげにもいい
国道353号沿いに立つ
電話：080・8053・7857
営業時間：11：00～15：00
定休日：㊍
駐車場：4台（無料）
SA.PA によりみち
関越道 塩沢石打SA（上り）
四季折々の風景が広がるSA。南魚沼産コシヒカリを使ったおにぎりをはじめ、ご当地ものにこだわった商品がめじろ押し！
はっか糖￥378（240g）
かつて天然のハッカが自生していた塩沢地域に、昔から伝わる砂糖菓子。口に含むと爽やかな香りと共にすっと溶けていく。
石打まんじゅう￥950（10個入り）
沖縄・宮古島産の黒砂糖を使用し、ふっくら蒸し上げた昔ながらの手作りまんじゅう。黒蜜の香り豊かな生地とこしあんが絶妙なバランスだ。
MAP：P26-C-5
ハイウェイウォーカーの最新情報を購読しよう