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千葉市美術館、傑作を多く世に送り出した遅咲きの画人・亜欧堂田善の企画展を開催中【京葉道路 穴川ICから4.5km】

2023年01月31日 14時00分更新

 千葉県の千葉市美術館は2月26日までの期間、企画展「没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡」を開催している。

 江戸時代後期に活躍した洋風画家・亜欧堂田善(あおうどうでんぜん・1748〜1822)は、現在の福島県須賀川市に生まれ、47歳の時に白河藩主松平定信の命を受け、腐食銅版画技法を習得した遅咲きの画人。

 主君の庇護のもとで試行錯誤を重ねた田善は、当時最高峰の技術を身につけ、日本初の銅版画による解剖図「医範提鋼内象銅版図」や幕府が初めて公刊した世界地図「新訂万国全図」など、大きな仕事を次々に手掛けていった。

亜欧堂田善「浅間山図屏風」重要文化財 江戸時代(19世紀)東京国立博物館蔵 TNM Image Archives ※後期展示

 一方で、西洋版画の図様を両国の花火に取り入れた「二州橋夏夜図」や深い静寂と抒情を湛える「品川月夜図」など、最先端の西洋画法と斬新な視点による江戸名所シリーズや、「浅間山図屏風」(重要文化財)に代表される肉筆の油彩画にも意欲的に取り組み、洋風画史上に輝く傑作を多く世に送り出した。

 本展では、現在知られる銅版画およそ140点を網羅的に紹介するとともに、肉筆の洋風画の代表作、谷文晁・司馬江漢・鍬形蕙斎といった同時代絵師の作品、田善の参照した西洋版画や弟子の作品まで、およそ250点を一堂に集め、謎に包まれたその画業を改めて検証する(会期中大幅な展示替えを行なう)。

没後200年 亜欧堂田善 江戸の洋風画家・創造の軌跡
会期:前期〜2月5日/後期2月7日〜2月26日
休館日:2月6日
場所:千葉市美術館(千葉県千葉市中央区中央3-10-8)
開館時間:10時〜18時(金・土曜日は20時まで)
観覧料:一般1200円(960円)/大学生700円(560円)/小・中学生、高校生無料
※( )内は前売券、および市内在住65歳以上の料金
※障害者手帳を持つ人とその介護者1人は無料
※本展チケットで同時開催の「新収蔵作品展」および5階常設展示室「千葉市美術館コレクション選」も閲覧可能
※割引の併用はできない

※新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から、各自治体により自粛要請等が行なわれている可能性があります。あらかじめ最新の情報をご確認ください。 またお出かけの際は、手洗いやマスクの着用、咳エチケットなどの感染拡大の防止に充分ご協力いただくようお願いいたします。

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