アイドルグループ「≒JOY(ニアリーイコールジョイ)」のメンバーが、クルマで“関東日帰り旅”をエンジョイする連載「ニアジョイどらい部」。
今回は市原愛弓(いちはら あゆみ)さんと藤沢莉子(ふじさわ りこ)さんの2人が、千葉でドイツ気分をエンジョイします。タイトルと写真だけでどこへ行ったかわかってしまいそうですが、果たして……。
ニアジョイ最年長組は“面白い”&“彼女感”
ニアジョイの中で最年長組である市原さんと藤沢さん。
藤沢さんにとって市原さんは「あゆみんは、言葉のチョイスとかがとてもユーモアのある子なんです。話をしていると、自分の知らない世界にいるような気がするんですよ(笑)」と目に映っている様子。同じ年だからこその世界観もあって「一緒にいてすごく楽しいです」と笑顔をみせます
それを受けての市原さん。藤沢さんのことを「彼女感がすごくあります。私が話したことに対して、面白いことを言っているかのように笑ってくれるんです(笑)。いつもとびっきりの笑顔で接してくれるので、可愛いなと思う時があります」と思っているようです。
「いつもは楽しく、時に冷静です」(市原)という2人。「一緒にご飯行きたいね、という話をするんですけれど、なかなか実現しないんです」と、残念そうに語る藤沢さん。
「ありがたいことにお仕事が続くとご飯に行く時間がなかったり、ちょっと時間ができても体を休めるほうを優先しちゃったりして」と市原さんも言葉を揃えます。「だから今日は、朝から2人で楽しめてよかったです」(藤沢)と、念願の“一緒にご飯”が実現できそうなことにうれしそうです。
そんな2人の“どらい部”テーマはドイツ。海外旅行は高くて行けないですが、日本にいながらドイツを堪能できる場所が千葉にあるのです。「ヤギ系の動物がいっぱいいそうなイメージです」(市原)、「私は毎年クリスマスマーケットに行くのですが、可愛い建物でシュトーレンを売っているなど、ドイツっぽいものが多いですよね。その時の建物や売っているものがメルヘンなので、そんな国なのかなと思っています」(藤沢)と思いを馳せます。果たしてイメージ通りでしょうか?
朝早く都内に集合。さっそく、京葉道路経由で千葉方面へ向かいます。雨の予報でしたが、見事に外れて明るい2人にピッタリのお出かけ日和。これなら楽しい“どらい部”になりそうです!
【今月のドライブカー】ポルシェ/タイカン ターボS
ドイツは自動車メーカーが多いお国柄ですので、今回のクルマはドイツ車です。そこで2人が乗ってみたいと声を揃えるポルシェから、同社初の電気自動車「タイカン」をチョイス。しかも、最高出力952馬力を誇る「タイカン ターボS」を用意しました。
タイカン ターボSを目の前に、「カッコイイ!」「内装がすごい! 天井がガラス張りで丸見え!」とポルシェ並の加速でテンションがトップスピードに到達です。「私、白い内装の車にちょっと憧れていたので、しかもポルシェでうれしいです」と藤沢さんは言葉を続けます。
市原さんは「座席が低いんですね。地面に沿って自分も走っているような感じがしますね」とスポーツカー特有の着座感に驚いた様子。
後席に座って、タイカン ターボSを体感してもらいましょう。電気自動車に乗るのも、ポルシェに乗るのも初めての2人。「本当に音がしないんですね。乗り心地もとてもいいです」と市原さんは文句なしの大満足。藤沢さんは「後部座席にモニターがあって空調が調整できるんですね。風を首元に当てるようにして、ひじ掛けに腕を置いていたら眠くなってきちゃいました(笑)」と、お休みモードに突入です。
タイカンターボSは、ただ静かで乗り心地が良いだけではありません。電気の力で停止状態から100km/hまでわずか2.4秒で到達する、とってもハイパフォーマンスな車です。
少しアクセルを踏み込むと、SF映画のワープシーンのごとく、甲高い電子音と共に、体がシートに張り付きます。「すごく楽しい!」と大歓喜する2人。
最後に金額を知り言葉を失われていました。
Pasar幕張(下り線)で焼き立てパンの朝食を
都内を出て約1時間。Pasar幕張(下り線)でひと休みしましょう。Pasar幕張(下り線)は、休憩施設の新業態Pasarの第1弾として、2008年3月にリニューアルオープン。以来、東京の気分と千葉の雰囲気の両方が楽しめる施設とあって、人気の休憩スポットです。
Pasar幕張のゆるキャラ「むじこ(無事故)ねこ ぴーにゃん」が2人をお出迎え。事故のない“どらい部”を心がけたいと祈願しました。
店内は明るくウッディーな雰囲気で、おいしそうな匂いがいっぱいです。さっそく朝ごはんを食べることにしましょう。
2人が選んだのはNatural Bread Bakery。朝6時から焼き立てのパンが食べられるとあって、人気のお店です。
お店のオススメは「とろけるピーナッツクリームパン」。ピーナッツを使ったクリームがぎっしりの一品です。
ですが、朝ごはんですので、お菓子パンよりもお総菜パン気分の様子。どれも美味しそうに見えて、目移りされています。
「これ食べたいけど、食べきれるかなぁ」など、結構悩まれた2人。それぞれ、3つのパンをチョイスされました。
席に座わったところで、2人が選ばれたパンをチェックしてみましょう。藤沢さん「窯上げしらすと大葉」(388円)、「自家製マヨネーズのコーンマヨドッグ」(313円)、「マルゲリータ」(356円)をチョイス。市原さんは「海老とアボカド」(356円)、「ダブルソーセージドッグ」(421円)、「マルゲリータ」(356円)。
どのパンも美味しいと舌鼓をうつ2人。藤沢さんはシラスのパンが特に気に入られたようです。「大葉の香りがいいですね。ニンニクが効いていて、シラスと相まってアンチョビみたいな感じでした。結構大きかったんですけれど、パン生地がフワフワで軽い食感でした」とペロリ。
市原さんのお気に入りはエビとアボカドのピザパン。「最近お仕事の時のケータリングでアボカドを初めて食べたのですが、その時に美味しいと思って。今日アボカドを見た時に絶対に食べようと思いました。私は海鮮が大好きなので、アボカドとの相性も最高でした」と、エビとアボカドのマリアージュにニッコリ。
お腹がいっぱいになったところで、いよいよ千葉でドイツを感じる施設へ車を向かわせましょう。
千葉でポルシェの片鱗に触れる
木更津北インターチェンジで高速道路に別れを告げ、しばらく走行すると「ポルシェ通り」という看板が見えてきます。
ちょっと細い峠道を走って到着した先に、今回の目的地のひとつである「ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京」が姿を現わします。
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京は世界で9番目となる同社ブランドの体験施設として約3年前に誕生。ドライビングコースやシミュレーターによるドライビングレッスンのほか、レストラン、ショップなどを併設した、ポルシェーオーナーでなくても誰でも利用できる施設です。
ポルシェを所有していな人には関係のない施設と思われそうですが、予約をすればオーナーでなくてもポルシェを使ったドライビングレッスンを受けることができます。というのも、本施設の目的はポルシェの高い運動性能を誰もが体験するとともに、運転技術を磨くことに主眼をおいているから。
施設内ではインストラクターとマンツーマンで水を張った滑りやすい路面でドリフトコントロールや急ブレーキ体験を筆頭に急加速/急停止など様々な体験ができます。中でも注目は施設をとりまくように作られた全長2.1kmの「ハンドリングトラック」。
世界の自動車メーカーがテストコースとしても使うドイツ・ニュルブルクリンク北コースの名物ヘアピンコーナー「カルーセル(カラツィオラ・カルッセル)」を、形だけではなく土地の下地作りに始まって、使われている路面の素材に至るまで“完全再現”しています。ほかにもアメリカのウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカの名物コーナーで、15mの高低差を一気に下るシケイン「コーク・スクリュー」も体験できます。
エントランスには様々なポルシェがいっぱい。市原さんは「今までポルシェというクルマは1種類しかないと思っていたのですが、色々な種類があるんですね」と新しい世界を知ったようです。2人ともポルシェに乗ったことはないのだそう。ブランドイメージについて尋ねると「高級車!」(藤沢)、「高級車の中でもさらに高級で、セレブの方が乗っている車」(市原)と、スポーツカーよりも高額なクルマという印象を抱かれているようです。
展示されているクルマの中で藤沢さんは、緑色の最初期型911のスポーツバージョン「911S」に惹かれた様子。「可愛い! コレ乗りたい」とニッコリです。ちなみにポルシェは、今でも60年以上前の車両も修理できるそうです。
市原さんはレーシングカーのポルシェに注目。なかでも現在FIA世界耐久選手権(WEC)、IMSAスポーツカー選手権(IMSA)に参戦している「963」を気に入ったようでした。
それでは911カレラの助手席で、ハンドリングトラックを体験していただきましょう。金額は車種によって異なりまして、8000円~1万8000円/3周です。
藤沢さんは「スタイリッシュでカッコいい! 映画で悪役から逃げられそうな車ですね」と、真っ赤な911カレラが気に入った様子。
体験後「すごかった……。取っ手を握らないと体が持っていかれる」と言葉を失った様子。「今日、911カレラという名前を覚えました」というように、強烈なインパクトを抱いたようです。
その様子を見た市原さん。期待と不安を抱いて助手席へ。
そして戻ってきた市原さん。「マリオカートの世界が現実になったみたい!」と興奮醒めやらぬ様子。「S字やコーク・スクリュー、傾斜のついたヘアピン(カルーセル)は、普段だったら絶対に通らないし、これからも体験できないと思うので貴重な経験でした」とニッコリです。
さらに「後ろからエンジンの音とかが聴こえるのですが、すごく上品で澄んだ音がしました」と、ポルシェの伝統であるフラット6(水平対向6気筒)について寸評。「ポルシェってセレブが乗る車だと思っていたのですが、スポーツカーの一面を感じ取ることができました」だそうです。
実際にどのようなコースなのかは、別日に動画にて撮影したものがございますので、ぜひご覧いただければと思います。
近年ポルシェは、スポーツカーよりSUVの方が売り上げ比率が高いのだとか。そこでマイナーチェンジしたばかりのカイエンで、悪路走破性能の一端を体験してもらいました。
挑戦するのは、両手を使わないと登ることすら困難な約40度の急坂。カイエンはそこを登り降りできるのです!
まず市原さんが挑戦。「車内から見ると直角に見える坂を、重力に逆らって登って、下りもゆっくりゆっくりと降りて、アトラクションみたいで楽しかったです」と、遊園地気分で楽しまれた様子。
藤沢さんは「インストラクターの方が、登る時はあまりアクセルを踏んでいない、下る時もブレーキを踏んでいないという事をおっしゃっていて。車に自動的な機能があることに驚きました。普通、ブレーキをかけないと落ちますよね(笑)」と機能面をシッカリとチェックされたようです。
さらに斜めになった道を走るなど、カイエンは悪路での高い走破性を遺憾なく2人にみせつけました。
ポルシェの走行性能を体験されたところで、カフェ956でアイス(夏季限定500円)と、カフェラテ(650円)をいただきながらちょっとひと休み。アイスはトルコアイスのような柔らかくて滑らか食感で「とても美味しい!」と2人はニッコリ。
ラテにはポルシェのエンブレムのラテアートが施されており、市原さんは「崩すのがもったいないですよね」と少し躊躇。でもおいしくいただきました。
ポルシェは車だけでなく、オシャレなライフスタイルグッズも充実しています。さっそくウインドウショッピングを楽しむ2人。
「全部デザインが良かったです。ポルシェって高級ブランドだから、普段使いは難しそうと思っていたんですけれど、どれも日常的に使えそうですね」と藤沢さん。新作のマルティニ・レーシングのスーツケースを見ながら「遠征のときにピッタリ!」とポツリ。
市原さんも「スマホケースがシンプルなデザインでカッコいいですね。ほかにもタンブラーとかミニカーとかもあって、欲しくなっちゃいますね」と、アパレル以外にも興味津々です。
店舗のイチ押しは、トランスフォーマーとのコラボウェア。意外性もあり「これカッコいい!」とニッコリする2人でした。
カフェでまったり、ウインドウショッピングでほっこりしたところで、ポルシェを運転してもらいましょう、シミュレーターで! もちろんゲームセンターにあるものとは違い、プロドライバーが使うレベルの本格的なシステムです。
今回はレーシングカー「911 GT3 カップカー」で、日本が誇る国際コース「富士スピードウェイ」を走ってもらいました。
2人とも自動車のゲームはやったことがあるそうですが、コーナーのたびに壁に激突。その度に悲鳴に似た笑い声をあげます。「アクセルやブレーキの加減がわからなくて曲がり切れないです。シミュレーターでよかった。現実だったら大変でした」と藤沢さん。
実は運転免許を持っている市原さん。「運転の記憶がよみがえってきました。でも、こんなに速いスピードは初めてです」と、260km/hオーバーを出したことに感動。
あっという間にレース終了。「スピードが出ると、ちょっと気持ちよくなっちゃいますね」(市原)、「 楽しかった!」(藤沢)と大満足。
1日で色々なポルシェに触れた2人。「今日だけはポルシェが身近に感じられました」(藤沢)と、今まで縁遠い存在だったポルシェが、少し身近に感じられたようでした。
東京ドイツ村で日本にいながらにしてドイツの食を味わう
ポルシェ・エクスペリエンスセンター東京を出て10分ほど車を走らせると、次の目的地は、大方の予想通り「東京ドイツ村」に到着です。
花と緑のテーマパークを謳う東京ドイツ村は、東京ドームの約19個分という広大な敷地に、パターゴルフやレストラン、動物園をはじめとするアミューズメント施設がいっぱい。
この記事が掲出される9月下旬ごろには、コキアの紅葉やケイトウの開花が楽しめるのだそう。また、ドイツ村はイルミネーションも有名で、冬の園内は光の花に彩られます。
取材当日は向日葵など夏の花がいっぱい。綺麗と目を奪われる2人。
さて、園内を楽しむ前に、まずは昼食を食べることにします。レストラン・ブルストはドイツにちなんだ料理を数多く提供するお店です。
悩んだ結果、藤沢さんはシュニッツェル、市原さんは丸ごとじゃが&ベーコンをチョイス。果たしてお味は?
「見た目が大きくて驚きました。マッシュルームがいっぱいのデミグラスソースと相まって、美味しくいただきました。あと付け合わせのキャベツ(ザワークラウト)も美味しかったです。あれもドイツの料理なんですか?」と大満足の藤沢さん。
「ベーコンが厚切りで贅沢だなぁって思っていただきました」と市原さんも大満足の様子です。美味しかったと、思わず心の声を漏らした2人は次のスポットへ。
向かった先は「世界のふわもこ動物王国」。なんで動物なの? というと、ドイツは「国は来るべき世代に対する責任を果たすためにも、自然的生活基盤及び動物を保護する」と憲法(ドイツ連邦共和国基本法 第20a条)に明文化されているほど、動物福祉先進国なのです。
世界のふわもこ動物王国には、ハリネズミ・フェレット・うさぎ・ハムスター・リクガメ・インコ・ひよこがいっぱい。実際に触れることができます。
たくさんのひよこたちが2人をお出迎え。藤沢さんがエサを手の平にのせると、一斉に集まってきます。思わず「くすぐったい」と声をあげる藤沢さん。「ちっちゃいくちばしで手にいっぱいツンツンしてきて可愛かったです」とニッコリです。
ご自宅で小鳥の「きぃちゃん」を飼っているという市原さんは、インコたちのところへ。ですが「大量のインコちゃんたちがずっと喧嘩していて(笑)」と、鳥たちの様子がわかるようです。「可愛かったんですけれど、やっぱり“きぃちゃん”が一番かわいいなって再確認しました(笑)」とのこと。
その間、藤沢さんはハリネズミ触りに初挑戦。「ハリネズミを持ち上げるのが難しいですね。手の上でうずくまってくれて、可愛かったです」と、ハリネズミに少しハマったようです。
2人は最後にフェレットとお戯れ。せわしなく動くフェレット達たちに「すごく元気!」と2人。フェレットはゴムの匂いが好きらしく、2人の靴底をかじろうとします。
「思ったより体が柔らかいんですね。胴が長いので、抱っこする時、首のところと胴体をきちんと支えてあげないと」と、初めてフェレットに触れる藤沢さん。持ち方に少し工夫が必要なようです。
藤沢さんは「はい!」と、1匹のフェレットを市原さんへ。「まるで飼育員みたい」と受け取った市原さん。「可愛いし、骨が折れちゃうんじゃないかなって心配になるくらい柔らかかったです」と、長い時間フェレットたちとのふれあいを楽しみました。
気づけば陽が傾きはじめ、蛍の光が流れる時間に。「もっとドイツ村で遊びたいです。広いので、ゆっくり回ってみたいです。また来たいですね。その時はあゆみん運転で、私が助手席で」と笑う藤沢さん。次は水入らずの“どらい部”を楽しんでいただければと思います。
今月の読者プレゼント
今回も2人から読者の皆様にお土産があります。Pasar幕張(下り線)で選んでいただきました。
お店のオススメは、その場で作るピーナッツを使ったペースト。実際に2人に作ってもらいました。原料を投入してボタンを押せば、あっという間に、香ばしい匂いを漂わせながら、ピーナッツペーストが完成します。
2人の共同作業で作ったピーナッツペースト。実に千葉らしく、そして皆様に喜んでもらえるお土産かと思ったのですが、日持ちしないため断念せざるを得ません。こうして2人のお土産探しが始まりました……。
市原さんが「これ美味しそう!」と選んだのは東京チョコレートワッフルサンド。ですが「これ東京のお土産になっちゃいますよね」というわけで断念。
藤沢さんが「これはどうかな」と手にしたのは、老舗菓子司「又一庵」のきんつば。かなり渋いチョイスですが、明らかに生ものですのでほかのものに……。
いろいろ悩んだ結果、市原さんは「あさりのコンソメスープ」を選択。「これなら貰った人は喜んでくれるかな」と、お食事系を選ばれた理由を教えて下さいました。
藤沢さんは「チバリバリ」というピーナッツと塩バターのチップをチョイス。その理由を尋ねると「名前が面白いから!」とのこと。
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