アイドルユニット「純情のアフィリア」の10期生「ゆみちぃ」こと寺坂ユミさんが、高速道路を使って東日本を「あっちこっちゆみちぃ」する本企画。5回目となる今回は、東京湾内最大の自然島にして無人島の「猿島」で#自然界隈を体験してきました。
今月のクルマ ポルシェ「カイエンS」
今回の旅をおともするのは、昨年マイナーチェンジを果たしたポルシェのSUV「カイエン」です。
カイエンには、ハイブリッドモデルやハイパワーエンジン搭載モデルも用意されていますが、今回はカイエンSという比較的ベーシックな仕様。「運転しやすいですね。それに安定感がすごい!」と長距離ドライブもラクラクなようです。車両についてのレビューは、ASCII.jpでご紹介する予定です。
横須賀PAで海軍カレーやクジラのステーキを食す
#自然界隈とは、Z世代の若者たちのあいだでジワジワ浸透しているSNSのハッシュタグ。ゆみちぃによると、山や川や海、公園など自然スポットに足を運び、大自然を満喫する様子であったり、キャンプ用品を揃え、友人やパートナーと楽しむ姿をTikTokやInstagramに投稿するのが流行しているのだとか。このビッグウェーブに乗らないわけにはいきません!
いつも通り、都内の編集部から出発。目的地の猿島は横須賀市にあるので、第三京浜道路~横浜新道~横浜横須賀道路というルートで、横須賀を目指します。
都内を出て約1時間半。横須賀パーキングエリア(下り)に到着しました。ログハウス風の建物がオシャレです。
この日も朝から何も食べていないゆみちぃ。結構遅い朝ご飯&ちょっと早いお昼ご飯をいただきましょう。食券機には美味しそうな料理名がズラリ。近くの三崎港で獲れた海鮮や、湘南のブランド豚を使ったスタミナメニューなどなど、どれにしましょう。
「横須賀といったら海軍カレーでしょ!」という気分。船の中で食べることを想定としているためか、ちょっと硬めのルーが印象的。ロースカツも乗ってボリューム満点です。ちなみに栄養バランスを考えて、サラダと牛乳を必ず添えるのが横須賀ルールのようです。金曜日は終日ご飯大盛サービスだとか。
「神奈川やまゆりポークの焼肉丼」は、NEXCO東日本管内のサービスエリア・パーキングエリアを対象に、2024年1~3月まで行なわれた「No.1ハイウェイめし」を決める総選挙「NEXCO東日本 ハイウェイめし甲子園」で神奈川県代表になった一品。甘辛い醤油たれで味付けされた、柔らかな豚バラ肉と玉ネギがご飯にピッタリです。
魅惑のメニューの中から、ゆみちぃが選んだのは「鯨ステーキ丼」。「どうして横須賀でクジラ?」かというと、横須賀パーキングエリアを運営する会社が久里浜と千葉を結ぶ「東京湾フェリーグループ」が運営しているから。そのフェリーを使って、千葉の南房総で水揚げされたツチクジラを運んでいるのだそうです。
初めてのクジラを食べたゆみちぃ。「食べ応えがありますね。赤身感がすごい」と素直な感想。醤油ベースの甘いタレ味の鯨肉に、ニンニクと唐辛子がアクセントで、箸が止まりません!
鯨肉で満足したゆみちぃは、読者プレゼントのお土産をチェックします。お菓子はペリーさんのイラストが入ったチョコクランチがオススメなのだそう。そして、横須賀らしく海軍グッズがあったり。さらに鯨肉も! 目移りする中、ゆみちぃが選んだお土産は、記事の最後までお待ちください。
横須賀パーキングエリア(下り)内を散策すると、ウッドチップが敷き詰められた小道を発見。「ウッドチップだから、雨の日でもスニーカーが汚れづらくていいですね」と関心しながら奥に進むと、そこには貯水池が。高速道路が近くを通っているとは思えない静謐な空間は、「#自然界隈」にピッタリです。
猿島に渡るため、フェリーに乗り込む!
再び横浜横須賀道路で衣笠ICへ。横須賀パーキングエリア(下り)から横須賀市街まで約8kmです。
そして、猿島行きのフェリーの発着場である三笠ターミナル/猿島ビジターセンターに到着。すぐ近くに駐車場がありますので、クルマで来てもアクセス良好です。
建物内に入ると、1階は乗船券(往復2000円)の発券カウンターとお土産コーナー、そして企画展示スペースがあり、出航まで楽しい時間を過ごすことができます。
2階は待合スペース。フォトジェニックな写真に、猿島への期待が高まります。そんな猿島は幕末から第2次世界大戦前にかけて、近くに3つある人工島(海堡)と相まって東京湾の首都防衛拠点「東京湾要塞」のひとつとして活用されてきました。そのほか、イマドキのSDGsについての紹介もありました。
待合スペースからは記念艦三笠の姿をみることができます。三笠は明治35年に建造された、現存する世界最古の鋼鉄戦艦なのだとか。取材した時は船体の塗装をしていたのですが、記事が公開される頃には作業が終わるようなので、綺麗な姿を拝むことができるでしょう。
猿島へのフェリーは1時間に1便で運行されています。ターミナルから猿島までは約10分の船旅。船旅中、海から見る横須賀の街並みと、次第に大きくなる孤島のコントラストが見事です。「猿島というからには、サルがいっぱいいるんですかね?」というゆみちぃ。実は島にサルはいないのです。猿島という名は、その昔、高名な僧侶・日蓮が乗っていた船が嵐に巻き込まれたとき、一匹の白猿が日蓮上人を島に導き難を逃れたという伝説から付けられているとのこと。
サルはいない猿島に上陸! 厳かな雰囲気に息を呑む
10分後、島に上陸。近代的な建物が目に飛び込んできて「本当に無人島なの?」と思ったりしますが本当に無人島です。自動販売機やお手洗いが完備されているだけでなく、4Gの電波も飛んでおり、QRコードを読み込めば、猿島のパンフレットを見ながら散策ができます。さらにスマホの充電器も完備され、至れり尽くせりです。島ではガイドさんがいらっしゃり、色々と教えてもらえます。
小さな浜辺でBBQをしているグループを発見。島内で道具を借りることができるようで、手ぶらでBBQができるのだとか。海を見ながらのBBQ、実に楽しそう! ちなみに遊泳禁止ですのであしからず。
島は周囲約1.6kmだそうで、1時間もあれば島を回ることができます。さらに多くの部分は舗装されているので、汚れづらいのも◎。お手軽アウトドアにピッタリです。とはいうものの、急な坂と階段が多いので、結構歩く印象です。動きやすい靴と服装で訪れることをオススメします。
島内は木々の中に、明治時代の建造物が残るという不思議な空間。まるで、某ジブリ映画に出てくる「天空の城」に迷い込んだかのようです。岩壁を掘ってレンガで覆った建造物は、弾薬保管のほか、住居などに使われていました。
島内にはいくつか砲台跡があります。これが日本初の台場(砲台)なのかと思うと、歴史の重さを感じずにはいられません。
猿島の頂上付近となる展望広場からは、東京湾を行き来する船だけでなく、海越しにスカイツリーや富士山を拝むことができます。取材日は雨で、遠くの景色を見ることはできませんでしたが、それでも霧の向こうに横須賀市内を拝むことができました。
あいにくの雨! でもかなり雰囲気が出ていたかも!?
雨で濡れる木々と、猿島は雰囲気満点。アドベンチャー感がとても強く、むしろ雨の日に行く方がいいかも。ゆみちぃも、雰囲気に圧倒されながらスマホで夢中になって写真を撮っていました。
第一砲台跡に到着。壁の向かい側に砲台があり、写真の建物は弾薬庫などがあったのだとか。トンネルはその通路だったのだそうです。
猿島の最東端に近い広場「台場」に寄り道してみました。晴れていたら遠くに第2海堡が見えるはず。眼下には岩礁のような島が見えました。
猿島のハイライトのひとつ、砲台地下施設に到着。明治時代に作られたもので、フランス積みレンガ構造なのが特徴。なんと二階建てで、山頂付近にあった指令所への重要な連絡通路だったそうです。雰囲気満点のフォトポイントです。
猿島で唯一のレストランで横須賀海軍カレー(2回目)を堪能
ということで、ちょっとした島の探検は終了。ちょっとお腹が空いてきたので、島内にある唯一のテイクアウトレストラン「Oceans Kitchen」で、本日2回目のご飯としましょう。いただいたのは、横須賀の野菜をふんだんに使った「よこすか海軍カレー」と、デザートに「猿島プリン」。そして「自家製ジンジャーエール」です。
まずは海軍カレーから。カレーとサラダ、そして牛乳と、横須賀海軍カレーのお作法にならった一品です。「野菜の甘さがしっかりありますね。辛くないので年齢を問わずにいただけますね」とニッコリ。
「猿島プリン」は、三浦半島の食材を使ったモノ。「濃厚な味わいですね。カラメルも濃くなく、甘さも控えめで、こちらも卵の味をしっかりと伝えてくれます」と満足。
自家製ジンジャーエールは「こちらは一転して甘さが際立っていますね。生姜感は抑えられているので、小さなお子さんでも安心して飲めると思います」というわけで、猿島グルメを満喫しました。
帰りのフェリーまでの間は、待合スペースで一休み。そこには猿島で出土した遺跡であったり、使われているレンガの変遷などが展示されていました。外にはウッドデッキがあり、初夏の頃は休憩にピッタリでしょう。
そうこうして帰りの船が到着。猿島の写真と思い出を詰め込んだスマホとともに、猿島をあとにしたのでした。「すごく楽しかったです。また行きたいですね」とニッコリ。今度はBBQとか釣りとかしてみたいと、早くも再訪を考えているようでした。
今月のプレゼント
今回も読者の皆様に向けて、ゆみちぃからのお土産がございます。ということで、横須賀パーキングエリア(下り)で選んでもらいました。
今回は「実用的なアイテムがいいかな」ということで、「よこすか海軍カレートートバッグ」をチョイスされました。実に横須賀らしいアイテムではないでしょうか。
応募方法などはハイウェイウォーカーのX(@Highway_Walker)アカウント内のポストをご覧ください。
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